多くの夫婦やカップルがセックスをしながらも各自がセックスに対して想像したりファンタジーを抱くことがあります。多くの男性たちは多様な女性たちと自由にセックスを楽しむことを想像し、女性は自分が好きな男性との新しい試み、または他の男性との隠密にするセックスを想像したりします。このようなファンタジーと想像は、2人のセックスをより楽しく幸せにすることができ、場合によっては強烈なオーガズムを誘導することもでき、2人のセックスをより楽しくするための方法の一つでもあります。

 夫婦やカップルがお互いの想像やファンタジーを現実のものにすることは不可能ではありません。しかし、最初から想像したものをすぐに現実化することはほぼ不可能です。いくらお互いセックスについて多く話し合い、お互いのファンタジーについて共有していてもセックスをするときに実現するには多くの制限や困難が存在するからです。

 それで変形的なセックスを経験したカップルの相談を受けていると、短い場合は数ヶ月から長い場合は数年間にわたりファンタジーに対する想像とセックスについて会話を続け、お互いの考えと心を共有しながら性的楽しさと幸福を感じながら共にしてきたと話します。

 セックスの想像とファンタジーが現実化するのに長い時間がかかる理由は、社会的、文化的先入観と認識だけではなく、本人自らの観念も変化しなければならないためです。特に自分のこれまでの観念を変化させることは決して容易なことではありません。

 この時、ファンタジーと想像は、お互いに対する拘束力と行動、周りの状況、年齢、社会的地位や経済力などによって大きな差があります。また、お互いが楽しむセックスの方法やスタイルもすべてが異なるために必ず注意が必要な部分です。

 もし想像とファンタジーを現実化しない夫婦やカップルであっても、セックスに対するファンタジーと想像は、2人のセックスを楽しむために必要な要素になれます。このような想像は自分の夫(妻)や彼氏(彼女)が対象になることもあり、他の異性を対象にすることもできますが、2人が経験していないものを想像することになるので、今までの2人のセックスに限らない多様なセックススタイルを知るきっかけになることは明らかです。

2人がこのような想像についていつでも気楽に話すことができる間柄なら、2人は肉体的にセックスを楽しむだけでなく、精神的な楽しさと満足感も共有できます。しかし、いつも留意しなければならない部分は、自分には合わないセックススタイルについて相手が求めるからといって渋々応じてあげてはならないということです。このような絶対的な依存性は、お互いのセックスを楽しむ上で最悪の敵です。 自分の観念と価値観がない状態でセックスを楽しむと、深い傷と被害を被ることになるということを常に記憶しておかなければなりません。